私と先輩

俊輝side

「はぁ・・・・」
ヤバい。あの夢凪の顔。
まじ可愛い。
つーか反則だろ。上目遣いは

あぁぁぁぁ。

そんな事を考えながら歩いていたら、自分家の玄関が見えた。


「俊兄さんおかえり」

「おぅ、ただいま」

俊也だ。なんで外に居るんだ?


「夢凪・・・・・・なんだって?」

「!!」

『夢凪』だと?
そういえば俊也と夢凪は

俊君 夢凪で呼び合ってたな・・・・・・
俺って意外と夢凪と仲良くないかも!


「ん、まぁ、色々」

「ふぅん、夢凪さぁ・・・・・・」

「ん?」

「ーーーーーくなった」

「え?」

俊也が珍しくボソッと言って聞こえなかったが、多分

『可愛くなった』って言った。

・・・・・・・・・・え?
ぇぇえええええ!!!

なっなんだよそれー!!!

いや、まてまて。
落ち着け俺。

いや、誰だって夢凪を可愛く思うだろ?
まぁ、俊也もその1人で・・・・・・

ちらっと俊也を見る。

何照れてんの―――!?

え?ちょっとヤバいかも。
俺、俊也に負ける?