私と先輩

「すー・・・すー・・・すー・・・」

もうすっかり私の腕の中で寝ている夢眞を見る。


可愛い・・・

子供のこういう無邪気な所が好き
癒される。


静かに目を閉じる。

浮かんでくるのは
和馬、和樹、夢眞の笑顔。
かつての父の笑顔。


そして、


『夢凪』

先輩。

私は急に熱くなりおでこに手を当てる。
今日、キスされたんだ。
そう考えて、また熱が上がった気がする。

きっと今、最高に顔が赤いだろうな。


はぁ・・・・・・・

「俊輝・・・・・・先輩」

まだ呼び捨ては慣れない。

まぁ、今はこれからを考えよう。


さぁさぁ、もう寝よー。



時計は12時35分を示していた。