私は夢眞の傍に行き、膝をつく。


「夢眞」

「ひっく、うっく、ごめっなさい」

「なんで、謝るの?」

「おねっちゃんがぁ、泣くからぁぁ」

そう言われて初めて自分が泣いてる事に気付く。


「夢眞ぁ・・・大丈夫だよ。だから、泣かないで」


「うん、わ、ひっく私やめない」

小学生に心配されるなんて、まだまだ子供だなぁ。

でも、今は泣いて良いよね。


これから頑張んなきゃならないんだから。


色々払うんだ。


私が、親代わりになるんだから。



そう思いながら、私は夢眞を抱き締めた。