私は隣を歩く先輩を見る。

はぁ・・・
本当に何を考えてるのか分からない。


「俊輝先輩」

「何?」

私の事、どう思ってますか?
言えない・・・

「ここで平気です」

「え?」

「だから、ここで平気ですって」

「なんで?」

「なんでって・・・」

「中野と・・・の?」

「え?酉君がなんですか?」
私は昼の事を思い出して顔が赤くなる。

「付き合ってんのか?」

「分からなかったですか?」
えぇ?昼に誤解解いたよね?
あれ?分からなかったのかな

「は?・・・分かった」

「そうですか・・・」

分かった・・・んだよね?
先輩?なんか、変じゃない?


「バイバイ」

「へ?はい・・・」

先輩は走って行ってしまった。
なに?バイバイって
なんか、もう会わないみたい。


私は先輩の後ろを見ながら疑問符が沢山でた。