しばらくして教室につく。
その間清也は俺を見て、にやにやしていた。


「俊輝いよいよだな」

「何が?」

「転入生が来るぞ!」

「あーそうだったな」

「うわっ反応薄っ」

「お前がうるさいの」

すると清也は回りを見渡した。
なんだ?耳をすますと。

「あー今日は女かな?」
「そうね、友達になれるかしら」
「たのしみー」

などと、ガヤガヤしていた。

「・・・」
な?と言う顔で俺をみる。

「はいはい、良かったな」

「何言ってんだよ!」

「何か俺に関係あんの?」

「大アリだよ!!!」

「何が?」

「はぁ・・・席だよ・・・」

「席・・・あっ!」

今気付いた。
席が隣になってしまう。

「男だったら良いなぁ。」

なんだその願望は。
まぁ、女子でも俺は揺るがないけどな。

「まあ、頑張れ」


先生が入って来たので絶対席につく。

「えー、今日は転入生を連れてきた」

先生の後ろから女が。
女―――!!!!!

「中野美乃莉です。」

茶色いふわふわしてる髪なのに大人しい印象だ。

「席は・・・・」

「俊輝の隣っすよ」

清也が余計な事言いやがった。

「そうか、じゃあ大田頼むな」

「はい・・・」

中野美乃莉は俺の隣に座り、こっちをみる。

「宜しく」
まさに、微笑みだ。

まぁ、可愛くない訳じゃない。

「あぁ、宜しく」

素っ気ないと思ったが、好きでもない奴は
これで十分だろう。