―数日後。

あの日以来私は俊輝先輩に会わす顔がなかった。

「夢凪」

「はいぃ??」

どうも話そうとするとおかしくなる。
が、俊輝先輩は普通だ。


「夢凪?」

「なんですかい?」

「え?」

私を呼んだ俊輝先輩の声に答えたのは、
清也先輩。

「あっ私、さっ先に行きます!」

私は自分の中で一番の早さで走った。

「あっ!夢凪」

ガシッ

え?

腕を掴まれた。
そんなに遅かった?

すると俊輝先輩は私の耳に口を近付ける。

「ん・・・」

「今日放課後そっち行くから待ってろ」

ボソボソと言うので息が耳にかかってくすぐったい。
やっぱり、私にはドsだゎ。


「わかりました。でゎ」

私は再び自分の教室に向かって走る。

もーみんなの前であんな事してくれてー!!!(怒)


そういえばあの日からいじめはぱったり止んだ。

まぁ、ひそひそ言われるんですが・・・