ピピッピピッピピッ・・・。
私の頭の上で世界で一番嫌いな音が鳴り響く。私はまだ自分の体温で暖まった布団から手を伸ばし音が鳴り響くうるさい目覚まし時計をとめた。
眠い・・・。私はまだ言うことを聞かないからだを起こし立ち上がる。そのまま制服へと身を包み階段を下りて洗面所へと向かった。洗顔と歯磨きを終えリビングへと向かう。机の上には焼き立てのパンとサラダと牛乳というごく普通の朝ごはんが用意されていた。パンを口にはさみながらテレビをつけ時間を確認すると7時30分と表示されていた。

「やばっ!!もうこんな時間!!もう学校行かなきゃ!!」

牛乳を口に流し込みサラダを2口くらい食べると急いで自転車が置いてある場所へと向かった急いでまたがりサドルをおもいっきりふんずける。そのままフルスピードを保ちながら学校へと進んだ。

学校についたのは8時ちょうどでぎりぎり間に合ったみたいだ。安堵の生きをつき自分の席へと座った。隣ではにやにやしている幼なじみの長瀬翔汰がいた。

「今日もぎりぎりだなー」

「だまれクズ」

冷たく言い放つ私に翔汰はキレている。