藍色の恋

「恥ずかしいかー、そうかそうか」

フムフムと梢が意地悪い笑みを浮かべる。

「なんだよ」
「いやー、乙女だなと思って」
「……知ってるわ」

普段梢に見せる素の私は多分あんまり女の子らしくない。
かっこよくて綺麗と言われるのはコンプレックス。
でもグループで群れて悪口とか、なんか苦手なんだ。

「もーう、可愛いなあ」