「あ、梢。」 後ろから声をかけてきたのは 茶色がかったぱっつんロングヘアの梢だった。 「見れた?滝田の寝顔」 「……おかげさまで」 ガン見。いや、釘付けでしたよ…… 見なくても、自分の顔が赤くなっているのがわかる。 緩んだ顔を梢に見せるのがなんだか嫌で 私は机に突っ伏した。