藍色の恋


「はい、今日はここまでね。」
「ありがとうございました。」

先生がパタンと教科書を閉じて教室を出て行く。

「終わったぁ」
「てか今日のって一昨日やったよな」
「やっぱり?」
「えー、私同んなじの二回書いちゃったよぉ」
「バカだなぁ、お前」

途端に教室はいつもの騒がしさを取り戻す。