エピローグ


女は空の蒼さに恋い焦がれ
男は海の広さに恋をした

彼女は光の温かさが好きだった
彼は氷の冷たさが好きだった

そしてそれぞれ互いの生き方に憧れた
美品がありながらも子供のように無邪気な笑顔を持つ自由さに
純粋な瞳を放ちながらも大人びた覇気を持つ力強さに

だけど妾は貴方が憎い
だけど私は自分が憎い

それでも本当に愛していたのは━━━━━





世界中で世界一大キライで
この世で一番大好きな
太陽だった