「どうして?」

「桜鬼には最後まで内緒にしていたかったんだけど‥‥」


桜がそう言うと‥‥

桜の背中から
薄くて透明な羽が生えてきた

「私ね‥この木の妖精なの‥‥」

えっ‥‥


「けどこの木は、あと何日かで死んでしまうの‥‥」

「けど1つだけ寿命を延ばすことかできるの‥‥」

「その方法は、まさか‥‥」

「そう‥私が変わりにこの世から消えないといけないの‥‥」

「何でだ!なんで桜が消えなきゃいけないんだ」

「それは、私が最後の希望だから‥‥」

俺は桜の近くに行きそっと抱きしめた

「桜‥‥消えないでくれ‥‥」