僕がもらった神恋

「愛梨、窓開けて!!」


「えっ!? ああっ!!」


愛梨はベランダの扉を開けた。



「簡単に家の中に入るんじゃないぞ?
殺されるかもしれんねんから。」


博己はそう言って掌で掴んだ蜘蛛を
外に逃がしてやった。


博己は蜘蛛が歩いて行くのを見つめ
フッと微笑えみ、
そっとベランダの扉を閉めた。



「博己・・・」


そんな博己をやさしく見つめる愛梨。



「んっ!? どうした?」


「ううん。」


愛梨は微笑みながら、
博己の胸へとそっと顔を埋めた。