「虫ぐらいで何やねん、
別にえーやろ!!」


「よくないよぉ!!
可哀相でしょ?」


「そんなん知るかぁ!!
こんなん死んだって
別にかまわへんわぁ!!」



「そんなことないよぉ!!
毛虫さんだって生きてるんだよぉ?
大切な命なんだよぉ?」


「へっ、何が大切な命や!!
こんなもんこうしたるわ!!」


次の瞬間、友達は毛虫を
右足で踏み潰した。



「ああっー!!!」


博己は思わず大きな声を上げ叫んだ。



「へっ。」


男の子は得意げにニヤッと笑った。