僕がもらった神恋

「だから決めたの。
博己が自分から行動を起こすまで
私は絶対正体を明かさないって。」


「愛梨・・・」


俺のことを思ってそんなことを・・・


博己は熱いものが胸に込み上げて来た。



「でもね、予期せぬ事態が起きた。」


「えっ!?」


「戸山のこと・・・」


「戸山さん・・・?」


「博己、あなたはどんだけ良い人なの?」


「えっ・・・!?」


「博己が戸山を庇う姿を見て、
もう私が我慢できなくなった。
博己に逢いたいって・・・
愛梨として博己に逢いたいって・・・
だから博己を呼んだの。」


「愛梨・・・」



「それでね、感動した神様が
もうひとつ、願いを叶えてくれたの。」


「もうひとつ・・・?」


「うん、よほどのことがないと
叶えてくれない願い・・・」


よほどのことがないと叶えてくれない?

なんだそれ・・・?