僕がもらった神恋

「でね、博己がやさしい心を取り戻したら
逢うことを許すって言われたの、
愛梨としてね。
博己は私に逢うために頑張ってくれた、
でしょ?」


「ああ・・・」


「だから神様からお許しが出た。
博己と前みたいに暮らすこともね。」


「そうやったんか・・・」


「でも私はその時申し出を受けなかった。」


「えっ!? なんで!?」


「博己、あなたに自信を持ってほしくて。」


「俺に自信・・・?」


「うん・・・
博己はいつも誰かと比べて、
自分を低評価する。
なんで? 
なんでもっと自信が持てないの?
そんなにやさしい心を持ってるのに、
なんで顔や見た目にこだわるの?
博己は博己でしょ?
すべて初めから諦めないで、
自分に合った人を探せばいいじゃない。
なんでいつも自分を低評価するの?」


愛梨・・・


俺は何も言い返せえなかった。