あれからヨネさんといろんな話はするけど、
やっぱり自分の偽善について
考えてしまうことはある。


人の欲って汚くて
なんて浅ましいんだろうって・・・


でもヨネさんの言うとおり
これが当たり前なのかもしれない。


やっぱり幸せでありたい・・・
みんな自分がかわいいんだから。


そう思う自分もいるんだ。



そんなことを考えながら歩いていると
病院の見えるところまで来ていた。


美幸さんかぁ・・・


今日も仕事頑張ってるのかなぁ・・・
あの子はどんな子なんだろう・・・
性格とかも愛梨に似てるのかなぁ・・・


俺は遠くに見える病院を
見つめながらそう思った。


そしてふと横断歩道に目をやると、
「あっ!!」っと
思わず俺は声を出してしまった。


そう、目の前に美幸さんが歩いていたからだ。