僕がもらった神恋

「どうしたの?」


彼女は首を傾げながら
笑顔で博己の顔を覗き込んだ。



「えっ!? ああ・・・
何だっけ?」


彼女に見惚れて完全に
今起こったことを忘れている博己。



えーっと。えーっと・・・


そうや、彼女に顔のこと言われて
怒ってたんや!!


何やこの女!?


俺は怒った気持ちを思い出すかのように
額に皺を寄せ彼女を睨んだ。



んっ!? 待てよ?
なんでそんなこと言われたんや?


俺は心の中で言ってただけで、
声には出してなかったはずやのに・・・


まさか声に出てた!?


最悪やぁぁぁー!!!


けど、なんで俺が見知らぬ女に
そんなこと言われなあかんねん!!