僕がもらった神恋

「そんな、なんの冗談やねん。
愛梨やないか。
どっからどう見ても愛梨やないか!!」


「いえ・・・違います・・・」


愛梨に似た看護師は
怯えるような目で博己を見た。



「えっ・・・
ホントに・・・違う・・・の?」


「はい・・・」


「あっ、す、すいません!!」


博己は慌てて彼女からパッと手を放した。



彼女は軽く頭を下げ、
再びお婆さんを連れ病室へと向かった。



愛梨じゃない・・・


どう見ても愛梨なのに、
愛梨じゃない・・・


俺はその彼女の後姿を
ボーっと見つめ立ち尽くしていた。