「俺の・・・
俺のせいなのか・・・?」


俺が愛梨を傷つけ、知里ちゃんを傷つけ、
怒りに負けて悪いことをしたからか・・・?


愛梨は頷きもせず、
ただ俺を見て微笑んでいる。


「愛梨・・・」


「博己・・・ありがとう・・・」


「えっ!?」


「短い間だったけど・・・
私、すごく幸せだった・・・」


「はぁ!? 何言ってんねん!!」


「博己・・・ハァハァ・・・
幸せになってね・・・」


「・・・・・ま、待てよっ!!
愛梨っ!!

俺ちゃんとするから、
これからちゃんとするからさ。
だから行かんといてくれっ!!」


愛梨の目から涙が流れ落ちた。