僕がもらった神恋

博己はひたすら歩いた。


そしてひたすら歩いたら・・・


ある店の前で立ち止まった博己、
その建物を見上げた。


知里の定食屋の前だった。



知里ちゃん・・・


俺はただ店の前で立っていた。



ガラッ。


すると扉が開き、サラリーマン
らしき男たちが何人か店を出てきた。



「知里ちゃん、美味しかったよ。」


「ホントですか!?」


「うん、ホンマ!!
めっちゃ旨かった!!」


「ありがとうございます。」


「また来るな。」


「ごちそうさま。」


「ありがとうございましたぁー!!」


知里ちゃんは男たちに深々と頭を下げた。