僕がもらった神恋

「どうしたの?」


「いや、なんでもない。」


「えっ!? 何よっ!?」


「なんでもないって!!」


「ふ~ん。」



知里ちゃん、ありがとう。


なんか知里ちゃんと話してると
少し元気が出て来た。


愛梨には裏切られたけど、
こうして知里ちゃんと話せて
気持ちが救われた。



よく考えたら仕方ないことなんよな?

所詮、俺なんかが本気で
誰かに愛してもらえるわけないやん。

今までだってそうやった。


わかってたはずやのに
あまりにも幸せすぎて、
俺は自分のこと忘れてた。


俺にモテないんやって・・・


俺なんかが愛梨に
釣り合うわけないんやって・・・


はぁーっ・・・


俺は空を見上げ、一つ息を吐いた。