僕がもらった神恋

「うわぁーん!!」


大声で泣きじゃくる博己、
母はやさしく頭を撫でた。



「博己は間違ってないよ?
毛虫さんだって生きている、
大切な命なんだよ。

博己は必至に助けようとしたんだね?
辛かったね。」


「僕・・・僕・・・
うわーん!! うわーん!!」


「でも博己はえらいよ。
よく守ろうとしてあげたね?
毛虫さんもきっと喜んでるよ。」


「うわぁーん、うわぁーん!!」


博己は母親の胸で思いっきり泣いた。



「博己・・・」


こんな時に不謹慎かもしれないけど、
こんなやさしい心を持つ我が子が
母は本当に嬉しかった。


母はそんな我が子をギュッと抱きしめた。