カーテンは夕日をしんみりと纏い、風に煽られひらひら揺らめく。

私は無気力にぶら下げていた鞄からハンカチを取り出すと、顔面を無造作に拭いた。
ついでに鼻までかんだ。


『竜のやつ……』


分かってたよ分かってたよ単なるセフレだってさ。