仕事をするときは 一瞬にして『入る』んだろう。 一瞬にして一番最短の策を見つける。 そんな感じが 『冷酷な男』といわれる由縁かもしれない。 必要ないと感じたら、 俺でさえ、あっさり切り捨てるだろう。 仕事の面では 認めている。 その冷酷さは経営において 大事な物と理解していた。 後部座席で、ネクタイをゆるめ 大きく伸びをした上司を ルームミラーで見つめながら 武は大きくため息をついた。 私生活も、仕事と同じようにケジメをつけて欲しいものだ。 「昴様。 到着しました。」