御曹司なんてお断りっ◆




会いたいって言われたらうれしいもんじゃないのか?

仕事を放棄してまで会いにきたら
感動じゃないのか?



面白い女。


きっと眉間にしわを寄せて、
嫌そうな顔をしてたんだろうな。

なんて、思って
また「くす」
っと笑った。





武は急に笑い出した俺に顔をしかめた。


「・・・気持ち悪いですね。」






「いくぞ。市川。」

「・・・! はい。昴様。」

優秀な俺の秘書は
すぐさま一階へのボタンを押した。

さぁ。
さっさと仕事を片付けよう。