会いたいって言われたらうれしいもんじゃないのか? 仕事を放棄してまで会いにきたら 感動じゃないのか? 面白い女。 きっと眉間にしわを寄せて、 嫌そうな顔をしてたんだろうな。 なんて、思って また「くす」 っと笑った。 武は急に笑い出した俺に顔をしかめた。 「・・・気持ち悪いですね。」 「いくぞ。市川。」 「・・・! はい。昴様。」 優秀な俺の秘書は すぐさま一階へのボタンを押した。 さぁ。 さっさと仕事を片付けよう。