御曹司なんてお断りっ◆


直人がはっと我に返って、

「いっ。
 いや!!何もっ
 
 じゃー、

 てっ適当にお勧め料理もってくるからっ!」


顔を赤らめながら、
あわてたように
下がる。



「はぁ。」

俺は、思わずため息。



「あの。

 ごめんなさい。

 私、なにか悪い事、いいました?」





「うぅーん・・・」




俺は、
ちょっと、困ったようにあごに手を当ててうなる。





「無自覚って、
 
 罪だなっ」




なにそれ?
志保は不服そうに
眉間にしわを寄せた。

その様子がまたかわいらしくて、
俺はまた
笑ってしまった。