にっこりとほほ笑んでから、 「あ。ごめんなさい。 ナンパじゃないよ」 俺は、ポーチをちらつかせた。 「喫茶店に、忘れてたでしょ?」 「あっ。」 彼女はさらに驚いたように 肩にかけていたカバンの中をみて、 俺の手の中のポーチを見て、 「すいません。ありがとうございます」 と、照れたように笑った。 その笑顔があまりにも綺麗で、 凛として 不覚にも見とれてしまった。 「あの?」 「ねぇっ! 今夜、俺と食事でもしましょっ?」 今思っても、 なんのひねりもない ナンパのセリフ。 だっせぇ。