「はぁ。 ホテルグラニソーゾって・・・ドレスコードが…」 「あぁ。」 「そんな小さいこと気にしてたのか。」 「小さいことって・・・」 志保は怪訝そうに、 俺を見る。 うーーん。 そんな表情もなかなかいいね。 たしかに、あそこは普段着では入れないけど。 もちろん、そんなことは承知で、 ちょっと寄り道。 俺はショップのほうへ向かった。 聞き覚えのある、ブランドのショップ。 そこに、車を止めた。