御曹司なんてお断りっ◆



「はぁ。
 ホテルグラニソーゾって・・・ドレスコードが…」

「あぁ。」



「そんな小さいこと気にしてたのか。」
「小さいことって・・・」

志保は怪訝そうに、
俺を見る。

うーーん。
そんな表情もなかなかいいね。



たしかに、あそこは普段着では入れないけど。

もちろん、そんなことは承知で、
ちょっと寄り道。



俺はショップのほうへ向かった。


聞き覚えのある、ブランドのショップ。
そこに、車を止めた。