御曹司なんてお断りっ◆



『・・・・俺の携帯壊したのに?』

「・・・・!」

そうだった・・・

おかしそうに電話口で
笑い声が聞こえた。

た・・・確かに、
それはお詫びをしないとな・・・



「それは、申し訳ありませんでした。
 弁償しますのでーーーー」



『えー。そんなのいいから、
 ディナーに行こうよ??
 じゃぁ明日は?』

「明日も、駄目です。
 せっかくの日曜日なのでしっかり休みます。」

『迎えに行くよ??』

だから、
嫌なんだってば。

ホイホイとついていくほど私は暇じゃないし、
軽くないしーーー






「志保!コーヒー飲む?」

不意に、
私の後ろから声がかかる。