御曹司なんてお断りっ◆



「…昴様、いったい朝早くからーーっ。

 っと・・・」


ガチャンと乱暴に空けた玄関から、
勢いよく入ってきた男性は、
キッチンのカウンターに座る私をじっと見つめた。




「えっと・・・?」

不思議そうにその人は私をまじまじと見つめた。

「あの・・・」

私も突然入って来た人に驚いて、
見つめ返した。

きちんと着こなされたスーツに
軽く後ろに流されてきちっとまとめられた髪。
銀のメガネがやけに切れ長の目に似合っていて、
どことなく『大人の色気』を感じさせる。







「早かったな。武。
 
 紹介しよう。彼女は、志保。
 俺の大切な人。

 というわけで、結婚するから、スケジュール空けて?」


「「はぁーーー?!!!!」」


志保と、市川の声がばっちりシンクロした。