「…志保さんも、良家のお嬢様じゃないですか?」 あっさりと秘書の仮面を付け直した市川は すっと志保の前に手を差し伸べた。 「…会長がお見えです。」 市川はゆっくりと昴のもとへと志保をエスコートした。 昴も知らない志保の『事情』を市川は十分に理解していた。