「なぁぁ!!!!」 手に持っていた携帯を中心に、 似合っている仕立てのいいスーツも 白いシャツもぬれてしまったが 頭にきた私には関係ない。 「勝手に 個人情報を入手しないでください!」 カウンターの奥では 川端さんが 声を上げて笑っていた。 やってしまった。