「あそこのホテルで食事だろー?
夜景も綺麗だから、部屋もとるかなーって思ったんだよな。
雰囲気も良いからーーーー
万が一を考えてアリバイも作ったんだけど…
やっちゃった?」
「ちょっ。建志っ!」
「ーーまだ、みたいだよなぁ。
やったらこんなに、うじうじ悩んでないよな。志保。」
「建志。何言ってるのよっ。」
顔がかぁっと赤くなる。
キスはしたーーと言ったら、建志はどんな反応だろうか
気になったが、余計うるさくなりそうだったので黙っておくことにした。
建志はホント鋭い。
そういう気の使い方が上手なのがモテる要因なのかしらね?
「じゃ、キスどまりか」
ぶっ。と志保は思わずワインを吹き出しそうになってむせた。
「ちょ・・・なにっーーー」

