御曹司なんてお断りっ◆


「あそこのホテルで食事だろー?
 夜景も綺麗だから、部屋もとるかなーって思ったんだよな。
 
 雰囲気も良いからーーーー

 万が一を考えてアリバイも作ったんだけど…

 やっちゃった?」

「ちょっ。建志っ!」

「ーーまだ、みたいだよなぁ。
 やったらこんなに、うじうじ悩んでないよな。志保。」

「建志。何言ってるのよっ。」

顔がかぁっと赤くなる。
キスはしたーーと言ったら、建志はどんな反応だろうか
気になったが、余計うるさくなりそうだったので黙っておくことにした。


建志はホント鋭い。
そういう気の使い方が上手なのがモテる要因なのかしらね?


「じゃ、キスどまりか」

ぶっ。と志保は思わずワインを吹き出しそうになってむせた。


「ちょ・・・なにっーーー」