ーーーん?
あれ?
「あの…神路さん…
昴と、大学で同級生なんですよね?」
「そうだよ。
え?あぁーーーー
志保ちゃん知らなかった?
昴は飛び級でアメリカの大学に来てたんだよ。
だから、同級生。」
「えーー!!!」
志保は思わず立ち上がった。
建志は苦笑しながら志保の様子を眺めている。
「頭も…いいのかぁ。」
「すごいねぇ。スバルさん。
頭もよくて、顔もよくて、スタイルよくて、
家柄もすごくて、仕事もできる男。」
「そうそう。
嫌な奴なんですよ、昴は。」
あはは。と神路さんは楽しそうに笑った。
その様子から、親しさが伝わってきた。
「ちょっと、お父さん。
いつまでここにいるの?」
「美月。いやぁ、ごめんごめん。
こちらの、志保ちゃんは昴さんの恋人だったからーー」
「え?!昴お兄ちゃんの?」
美月はびっくりして
志保をじっと見つめる。
志保は曖昧に、にこりと微笑んだ。

