改めて神路さんを眺めるが、
若くて清潔感のある白いコック服が爽やかによく似合う。
昴と大学で同期だと言っていたので
年は、昴とそんなに変わらない・・・・?
それなのに、あんなに大きな子が?
あ。そうか、奥様の連れ子とか?
あまり、詮索するのも失礼なので、
志保は言葉を継ぐんだ。
「…くす。志保ちゃん?
僕は学生結婚だったんだ。ちょうど美月が生まれたのが大学生だったな。」
神路さんがにこりと優しそうに笑った。
「す・・すいません。」
顔に出ていたらしい。
志保が詫びるが、神路さんが軽く首を振る。
「いえいえ。
昴も、その頃12歳ぐらいだったから、妹みたいにかわいがってくれて
あいつ、あぁ見えて、結構子供好きだよ。」
「へぇ。」
意外な一面に志保は感心した。

