「ちょっと・・ッ建志。」 志保はあわてて、建志に詰め寄るが、 建志がスタスタと志保の肩を抱き寄せて歩く。 絶対、誤解されたよね・・・? 「なぁ、志保、 いつまでその伊達メガネつけてんの?」 建志はふと歩みを緩め、志保のメガネを取り上げる。 そのまま、メガネを志保が肩から下げている カバンにスルリと滑り込ます。 「あ。ありがと。」 その仲が良さそうに歩く二人の後ろ姿を 黒田課長は はぁっとため息交じりに見つめて、 軽く首を振って 会社へと続く裏口のドアを開けた。