御曹司なんてお断りっ◆

***

「は?」

「…いかがなさいましたか?昴様。
 何か、不備がありましたか?」

「え?--いや、すまない。大丈夫だ。」

思わず出た声に秘書の武が反応して、
先ほど渡した書類を怪訝そうに見ている。

俺は、受信したメールをもう一度開く。

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今日は、予定がありますので
ダメです。

また今度。

+++

シンプルな文面に、
なんだか、少しむっとする。

予定って何だよ・・・。
誰かとデートか?

でも、また今度ってことは、希望はあるってことだよな?

何の予定?って聞いたら
ちょっと余裕なさそうだし、メールじゃ
ケンカ売ってるみたいで

あんまりやりたくないな…


そう思いながらも、
携帯のメール画面を開く。

ーー電話しようか・・
でも、繋がらなかったら、ソレはそれでショックだな。

少し消極的なことを考えてから
メールを打つ。

じゃぁ、
また明日。

それだけ送信すると、
再び書類に目を通した。

「は?」

ちっ。今度は書類の不備だ。

「市川。このデータ、少しおかしいから確認してくれ。」

俺は書類をテーブルの上に投げてから、
んーーと背伸びをした。