御曹司なんてお断りっ◆


なんで・・顔が熱くなるのよ。

志保はごまかすように、コーヒーをぐびっと飲み込む。


~~♪♪

「・・・?メール?」

志保の机の引き出しから携帯電話のメール受信を告げるコールが鳴る。
ガラリと開けた引き出しの中の
携帯はピカピカと受信済みの光。


志保は携帯電話を操作して、
メール受信を開く。


「---。す・・昴さん。」

ディスプレイの表示をみて、
志保の手が止まる。

そうだ。昨日メールアドレスを交換したんだった。


以前、無理やり番号は奪われたけど、
メアドは教えて無かった。

夕べ、飲みながらそういえば教えたな・・

そんなことを思いながら、
受信フォルダを開く。

少し、胸が高鳴るのがわかったが
気が付かないふりをした。