駐車場に志保の平手打ちのいい音が響いた。 「い・・いい加減にしてください・・・ わかりました。 私は、あなたの性欲処理にはなりたくありませんので これで失礼します。」 たたいた右手より ズキンときしむ胸が痛い。 不思議と涙は出てこない。 志保は 振り返りもせず、 カツカツ とヒールの音を響かせて その場を後にした。