「あのっ。あのーーーっ。昴さん。」

俺は、しばらく志保を感じたくて、
返事をしなかった。

「昴さん。離して…昴さんたら!」


志保は、ぐぐっと力を入れて引きな慣れようとする。

「昴さん…」

「やだ。離れたくない。」


とりあえず、本音。

でもーー

「嫌われたく無から、離す・・・・・・」

しぶしぶ俺は志保を抱きしめていた腕を緩めた。

もう少し、感じていたかった。


「---はぁ。昴さん。
 何で、勝手にキスしたり、抱きしめたりっ。

 私の意志は無視なのっ!?


 強引すぎだわっ。これだから御曹司はっ」



あー。
怒った。



「御曹司とか、関係なくない?」

あはは。と俺は笑うがそれがまた志保に油を注いだようだ。