志保は、いつの間に部屋を取ったの?
とか聞いてきたけど、
とりあえず笑っといた。
志保と一緒にいたいから、
強引に連れ込もうと思って、
席立ったついでにフロントで部屋を取った
って、
俺、超必死みたいで
恥ずかしい。
部屋について、
カードキーを差し込む。
「さぁ。どうぞ、お嬢様。」
カチャっとドアが開く。
「う・・・わぁ。」
開け放たれたカーテンから広がる
色とりどりのネオンライト。
一面の夜景。
「よかったー。
こういうのも好きなんだ??」
「あら、こういうの、嫌いに見える?」
志保は、楽しそうに窓辺に駆け寄った。

