御曹司なんてお断りっ◆



志保は、いつの間に部屋を取ったの?
とか聞いてきたけど、

とりあえず笑っといた。


志保と一緒にいたいから、
強引に連れ込もうと思って、
席立ったついでにフロントで部屋を取った

って、
俺、超必死みたいで
恥ずかしい。



部屋について、
カードキーを差し込む。

「さぁ。どうぞ、お嬢様。」


カチャっとドアが開く。

「う・・・わぁ。」


開け放たれたカーテンから広がる
色とりどりのネオンライト。

一面の夜景。


「よかったー。
 こういうのも好きなんだ??」

「あら、こういうの、嫌いに見える?」


志保は、楽しそうに窓辺に駆け寄った。