俺はグラスに残ったワインを飲み干す。 「志保。さっきここの部屋を取ったんだ。 夜景も綺麗だから、一緒に行こう?」 「へ?ちょっと…強引じゃない? 私の気持ちは無視なの?」 志保はちょっとムッとする。 志保のそーゆー反応が俺は好きだったりする。 「ダメだった?」 とりあえず、 志保の顔を覗き込む。 「ダメっていうかー…」 「じゃ。いいってことで。」 はい。決定。 強引さも必要だろ? 俺は、 食後のコーヒーもそこそこに、 さっさとレストランを出た。 目的地はホテルの最上階。