御曹司なんてお断りっ◆


「ごめんなさい。
 うまく伝えられなくて。

 嫌とかじゃなくて…あの」

志保は言葉を選んでいるようだった。

「昴さんが、女性にモテそうだなというのはわかるし、
 経験も多いんだろうなっていうのもわかる。
 
 ただ、
 そんな昴さんにとっては『慣れている』言葉でも、
 
 私は、動揺してしまうので…困る…。」


「…俺のこと、好きってこと?」


「わ…わかんない・・・。」


「んー。じゃぁ、とりあえず食べようか?」

俺は、とりあえず目の前にデザートを綺麗に食べることにした。

まさか、俺が好きだと言って
わからないって返されるとは思わなかったので、
思わず、笑ってしまう。