「ごめんなさい。
うまく伝えられなくて。
嫌とかじゃなくて…あの」
志保は言葉を選んでいるようだった。
「昴さんが、女性にモテそうだなというのはわかるし、
経験も多いんだろうなっていうのもわかる。
ただ、
そんな昴さんにとっては『慣れている』言葉でも、
私は、動揺してしまうので…困る…。」
「…俺のこと、好きってこと?」
「わ…わかんない・・・。」
「んー。じゃぁ、とりあえず食べようか?」
俺は、とりあえず目の前にデザートを綺麗に食べることにした。
まさか、俺が好きだと言って
わからないって返されるとは思わなかったので、
思わず、笑ってしまう。

