正樹がオーダーを取ったのを見計らって、

「ねぇ。俺ってそんなに魅力ない?」

「はぁ?」


軽口をたたきながら
彼女が座っているテーブルに近づく。


ここに座ってもいい?と、ジェスチャー。

ちょっと怪訝な顔をしたが、

ため息とともに、「どうぞ」と許可が下りる。




「あはは。
 そんないやそうな顔されたら、
 
 俺だって、傷つきます。」

ゆっくりと
向かいの椅子に腰掛ける。

「・・・だから、
 あまりナンパは好きではないので・・・・




 ・・・・ はぁ。。迷惑です。」

すっごいきっぱりと断られたよ。
まさか、二回もフラれるとは・・・逆に面白い。

おもいっきり嫌そうに、ため息をつかれた。
露骨な態度に、俺はおかしくなる。



「んーー。でも俺、君が気になる。

 美人さんだし。

 なんか、瞳が綺麗だから吸い込まれそう。」

まー、二回フラれたぐらいで諦める俺じゃないし。

ホントに、彼女の瞳は綺麗で
ずっと見ていたいーーー



「・・・あ。


 ・・・・・・


 ・・・・


 あ りがとうござい  ます。」



ふふっと恥ずかしそうに微笑む。