御曹司なんてお断りっ◆


「だからーーー」

『ふざけないでよ!建志をすぐ解放しなさいよぉ!』

ギャーギャー叫ぶ甘い声の女。
いいかげん話が通じないこの女にイライラしてきた。


「・・・・。いい加減にするのはそちらじゃなくて?


 あなたのテクニックが足りないから
 満足できないんじゃない?
 体が合わないから、
 建志が離れていくんじゃないの?

 人の話も聞けないみたいだし。」

『っなによ!!なに様よぉ!!』

まだ叫んでくる・・・

ピッ

そのまま通話を切った。
はぁ。
ディスプレイを見てみると・・・

「最低・・・。」

今の子の登録は、『ミィナちゃん(月)』だった。

携帯電話に残る着信は、合計14件。
『ミィナちゃん(月)』をのぞいたら、8件すべて女の子からだった。


『都ちゃん(上)』とか、『2階の巨乳さん』とか、『ルルちゃん(二回)』とか
到底本命とは思えない登録に
心の底からため息が出る。

我が兄ながら
私生活はどうなってるんだ。。。

~~♪♪

再び携帯が鳴る。表示は『お茶』


はい?なにこれ…。


少し考えてから、通話ボタンを押した。
仕事や急用だったら困るし、
女性かどうかわからないし。