*** 「昴にしては、 最低だったな。 ははは。 勝手に『兄』を恋人と勘違いなんて、 ベタすぎて、大爆笑だな。」 うるさい。 面白がる正樹兄ぃを横目でじーっとにらみながら、 正樹兄ぃが入れてくれた二度目のコーヒーを 一気に飲み干す。 「あっち。にがっ!」 あわてる俺を面白そうに正樹兄ぃは笑った。 もう、穴があったら入りたい気分だ。