「聞いてない?」 「聞いて………あっ」 どうやら、何か聞いていたらしい。 ちっ。 やっぱりあいつが きちんと伝えてないから、折り返しの電話が無かったのか。 変な気を使わず 俺から電話すればよかった。 あのやろー ってか、自分の女に 男からの電話ってとりつがねーか。 他人じゃないって言ってたし… 他人じゃない… ん? 「なぁ。もしかして、志保って 結婚してるの??!!」 思わず俺は立ち上がった。