でも、聞かないといけないことはまだある。 「なぁ。志保って誰と住んでるの? アレって… ……彼氏?」 回りくどいのは得意じゃない。 真実を聞くのは嫌だし、怖い。 この綺麗な瞳や 白い肌がもう他の誰かのだなんて思うと そいつを殴り飛ばしてやりたくなる。 志保は 困ったように 顔を傾けた。 「アレ?って何ですか?」 は? なに?ココまできてごまかすのか? まさかの 悪女キャラ?? 「…アレって… おととい電話したんだよ。」 「え?」 志保は驚いて、コーヒーをこぼしそうになった。