御曹司なんてお断りっ◆



でも、聞かないといけないことはまだある。

「なぁ。志保って誰と住んでるの?
 アレって…



 ……彼氏?」


回りくどいのは得意じゃない。


真実を聞くのは嫌だし、怖い。

この綺麗な瞳や
白い肌がもう他の誰かのだなんて思うと
そいつを殴り飛ばしてやりたくなる。



志保は
困ったように
顔を傾けた。


「アレ?って何ですか?」

は?
なに?ココまできてごまかすのか?

まさかの
悪女キャラ??


「…アレって…

 おととい電話したんだよ。」

「え?」

志保は驚いて、コーヒーをこぼしそうになった。