俺は冷静を装って、 志保の向かいの椅子に腰かける。 「志保上司って男?」 「はい。黒田課長ですよ。って、知らないですよね~」 ふぅーん。 黒田ね。覚えておこう。 「食事にでも言ってたの?」 「はい。 誘われちゃったで。」 誘われたからって・・・ そんなあっさり着いていくか!? うーん。 まぁ、上司だったら行くかな・・・ 「それって、志保の恋人?」 「まさか。」 即答。 ちょっと安心する。 「私に気があるみたいな感じで言われましたけど、 別に、恋人ではないです。」 却下。安心出来ねぇ。